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トキソプラズマ症|寄生虫のことを知ろう

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トキソプラズマ症|寄生虫のことを知ろう

トキソプラズマ症|寄生虫のことを知ろう

2021/11/09

(ペットウェルさんからお借りしました)

 

トキソプラズマ症は、トキソプラズマという寄生虫が感染する病気で、人やほかの動物にも感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)でもあります。特に妊娠中の女性が初めてトキソプラズマに感染すると、胎児に悪影響が及ぶ可能性があります。

【症状】幼い猫や免疫力の低下した猫だと消化器症状などが現れる

トキソプラズマに猫が感染すると、初期に一過性の下痢が見られる程度で、以後は健康であれば問題なく生涯を終えることが多いです。しかし、幼い猫が感染した場合や、ウイルス感染症あるいは、免疫力が低下している猫が感染した場合は、食欲がなくなる、嘔吐や下痢、血便、黄疸といった消化器症状や、発熱、咳、呼吸困難といった呼吸器症状のほか、運動失調などの中枢神経症状が見られる場合があります。また、虹彩炎といった目の病気が起こることもあります。
このほか、猫も人も妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、流死産が引き起こされたり、生まれた子猫や子供に障害が生じたりすることがあります。

【原因】生肉や感染猫の便などから寄生虫に感染

トキソプラズマに感染した動物の肉(豚肉や鶏肉)を生で食べたり、感染した猫の便から排泄されたトキソプラズマのオーシスト(卵のようなもの)が混じった水を飲んだり、グルーミングしているときなどに何かの拍子にオーシストを口に入れたりすることで感染します。また、トキソプラズマのオーシストは、土や水の中など様々な自然環境で数カ月から数年間は生存が可能なため、ネズミや鳥などの小動物がトキソプラズマに感染し、それらの動物を猫が捕食することでも感染することがあります。さらに、母猫がトキソプラズマに感染していると、母乳や胎盤を介して子猫に感染が起こることもあります。

【治療】抗菌薬を使用するとともに、各症状への治療も行っていく

トキソプラズマ症は、様々な抗菌薬を使って治療を行います。同時に、下痢や発熱などの症状がある場合は、それらに対する治療を並行していきます。ただし、免疫力のかなり低下している猫で全身性の症状が重い場合、その予後は不良なことがあります。

【予防】室内飼いをして感染の機会をなくす。生肉は十分に加熱を!

猫は外で感染するケースが多いので室内飼いをするといいでしょう。人の場合も外で土や砂に触った後や、猫の便を処理した後は必ず流水で十分な手洗いを行い、清潔にすることが大切です。また、肉に含まれているトキソプラズマは加熱すれば死滅するので、豚肉や鶏肉などの肉にはしっかりと火を通すようにし、生肉を置いたまな板や包丁などは使うごとに洗うようにしましょう。

「猫のトキソプラズマ症」のポイント

女性は妊娠前にトキソプラズマに対する抗体があるかどうか、検査を受けておくことがお勧めです。また、妊娠中の女性が出入りする家庭では、猫と猫に関わる人にトキソプラズマに対する抗体があるかどうか検査を行って確認しておき、トキソプラズマ抗体が陽性の場合は、猫の場合は動物病院に相談するようにしましょう。

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