子猫がなりやすい病気|全身疾患
2021/10/06
(猫との暮らし大百科さんからお借りしました)
感染症と同じく、子猫はささいなことでも重症化しがちです。
中でも、栄養や水分の不足が致命的になることも多く、少しでも異常があれば、病院で治療を受ける必要があります。
「すぐに低血糖になる!」
ひとの赤ちゃんでも同じですが、子猫のうちは、常に糖分を補充し続ける必要があります。成猫では、肝臓に糖分を備蓄できますが、子猫のうちはこの備蓄が上手にできません。
授乳期などでは、3~4時間ミルクを飲まないだけでも、深刻な低血糖を起こし、場合によっては死に至ります。子猫が急にぐったりしはじめたり、痙攣(けいれん)を起こしたりした場合は、低血糖が強く疑われます。すぐに病院に向かうようにしてください。
「脱水にも要注意」
脱水は、「飲む量が減る」か「出る量が増える」ことで起こります。前者はもちろんですが、下痢などによっても多くの水分が失われます。水分だけでなく、電解質(ナトリウムやカリウムなど)も失われ、身体のバランスが崩れてしまいまうことで、重症化します。
脱水すると、皮膚の張力が低下します。少し皮膚を引っ張りあげてから離したとき、その皮膚がもとに戻るのに時間がかかるようであれば、脱水のサイン。健康な状態では、皮膚を引っ張り上げても、すぐに皮膚はもとに戻ります。
「先天性疾患」
もちろん、猫にも先天性の病気があります。心臓・脳・肝臓など、遺伝や奇形に伴って、病的な症状を起こすことも。
奇形といえば、身体の外側にも起きることがあり、口蓋裂といって、口の中の上側(鼻側)に穴が空いている場合もあります。ほかにも、手足の奇形なども見られることがあります。