危険とされている食べ物
2021/12/17
(Allabout・ペットスマイルさんからお借りしました)
①生卵
生卵には、サルモネラ菌感染の危険があります。
また生卵の白身にはアビシンという成分があり、必須ビタミンであるビオチンと結合して体外へ排出されてしまいます。ビオチン不足になると、を分解する酵素が含まれていて、たくさん食べると下痢や皮膚炎、結膜炎などを引き起こすかも知れません。加熱すれば問題はありません。
②スルメ、生のイカ、タコ、貝類、甲殻類(エビ・カニなど)
スルメは腸の中で膨れあがるので、胃拡張になるおそれがあります。生の貝類、甲殻類を多量に食べると、酵素チアミナーゼ (アノイリナーゼ)がビタミンB1を分解するため、 ビタミンB1(チアミン)欠乏症になる可能性があります。チアノミナーゼはイカだけではなく、生の魚介類にも含まれています。加熱すれば大丈夫ですが、消化が良くない食材なので消化不良やおう吐、下痢を起こしやすいので、大量に食べさせない方がよいでしょう。
③青身の魚(サバ、アジ、イワシなど)
多量に食べると、青身の魚に含まれる不飽和脂肪酸により体内の脂肪が酸化して 「黄色脂肪症(イエローファット)」になります。皮膚の下にしこりができて、痛いので触られるのを嫌がるようになります。不飽和脂肪酸は身体にとって必要な栄養素ですが、長期にわたって青身魚ばかりを食べ続けると起きやすくなるので、食生活のバランスを考えて与えてください。
④レバー
食べ過ぎるとビタミンAやDの過剰になり、筋肉や脊髄の変形を伴うビタミンA中毒を引き起こすことがあります。食欲不振、関節炎を引き起こすことがあります。
⑤牛乳などの乳製品
多くの猫は、乳糖(ラクトース)を消化するためのラクターゼという酵素を持っていませんので、牛乳を飲むと下痢を引き起こすことがあります。牛乳を飲んでも平気な猫もいますが、猫には猫用ミルクを与える方が無難です。
⑥その他
人間用に加工されたピーナッツ、煮干し、海苔、カツオブシなどマグネシウムが多い食品は、下痢やFLUTD(猫下部尿路疾患/尿路結石など)、腎臓病、糖尿病の原因となりやすいので与えないでください。ほうれん草、ゴボウなどシュウ酸が多い食品も、FLUTD(猫下部尿路疾患=尿路結石など)の原因となりやすいので与えないようにしてください。